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ANOTHER EPISODE-1/もうひとつの混血バンド、誕生。

0 Posted by - 2016年9月17日 - PICKUP, PROJECT

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2016年4月21日@JAM。実はRaftとは別に、日本とタイの混合バンドがステージに立っていた。名前は「THE LITTLE BISON」。ヴォーカルのジェフィ、ギターのリューイチ、ドラムのトゥン。そしてベースが冨田順平。彼らはどんな経緯で集まり、絆を深めたのか。

全てのきかっけは、2015年5月。「タイで自分のバンドをつくりたい」と、冨田が単身でバンコクに渡り、シラパコーン大学でメンバー探しをしていた時のこと。校庭でギターを持っている人がおり、セッションを始めたところ、学生が集まってきたのである。「いいチャンスだ」と、「誰かバンドをやらない?」と群衆に発信したところ、一人の女性が「弟がギターをしているから会ってみないか?」と返答してくれた。しかも日本語で。彼女こそリューイチのお姉さんだったのである。

リューイチと会ったのは2015年10月。日本人とタイ人のハーフである彼は高校生。一人でギターを練習しており、冨田に「音楽をしたいけど、ライブをしたことがない。場所もなくて・・・」と音楽への情熱と悩みを話し始めた。そんな彼に冨田が「とりあえず、スタジオに入ってみないか?」と提言。ここから、彼らの絆が強まる。スタジオを出るたびに「次はいつ入る?」と話しかけるリューイチ。しかも毎回、前回の課題を克服してきていた。そんな彼を見て「コイツとなら」と手応えを感じる冨田。後日、リューイチのつながりでジェフィとトゥンが練習に参加。念願のバンドが誕生したのである。

しかし、バンド結成だけが冨田の目的ではなかった。ライブをする。オリジナルの曲を披露する。2016年4月、単身でタイに渡った冨田は、メンバーと何度もスタジオに入った。メンバーと話し合い、一緒に悩み、曲を煮詰めていったのである。プロミュージシャンの彼が主導権を取っていいようにも思われるが、決してそうはしなかった。

そして迎えた4月21日。「THE LITTLE BISON」は、ステージに立った。観衆の視線を一手に集める彼らは、どんなパフォーマンスを見せたのか。

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