#035
似て非なる光景。

2 Posted by - 2016年6月23日 - PICKUP, REPORT

TOPmain_MG_5483_web

「よしゆき!そのフレーズそれ以上いらん。多すぎや」「てっちゃん、もっとフィット感を出せる?」…2016年5月4日のEQスタジオ内に、コテコテの関西弁が響き渡る。藤田義雄だ。2015年10月以来の「Raft・藤田バージョン」で、彼らは2016年5月5日@PLAY YARDのライブに臨む。その準備が入念に行われていたのだ。何度も練習した曲でも、藤田は「もっとよくできるはず」と信じ、二人に注文を出す。この光景は一見、2015年10月の時と同じようだが、実は全く違うものだった。練習終了後の藤田と小浦、二人の言葉がそれを象徴しているので、まずは藤田の声をお届けしようと思う。

A01_MG_4957_web

「みんなの理解度、音楽に向かう意志が高くなっている。前回(2015年10月)とは全く違う。ドラムの音も格段に大きくなった。単純に音が大きくなったのではなくて『これを伝えたい』という意志を感じた。後半はてっちゃんがいい意味でプレッシャーを与えてくれた。それを感じて俺や慶行がどう立ち振る舞うかが重要で、それができていたと思う」

次に小浦。

A02_MG_4944_web

A03_MG_4998_web

「お互いに言い合って高められている。発信源が義雄であることが多いのはいい意味でしゃくだし、悔しく思うことがあるけど、それを自分の中で変換して吸収していけるのはすごくいいと思う。自分自身も、もっと変われる手応えを感じた。たとえば、前回では『探る』という工程が多かったと思うけど、今回は探る前にまず思ったことをやってみた。それがいい雰囲気につながっているのかもしれない」

最後にリーダー・藤岡について彼らは「責任感が以前よりも強くなったと思う。『やるしかない』という意志を感じた」と口を揃えて話す。さて、当の本人は今回の練習を踏まえて、明日のライブをどう見据えているのか。藤岡の一言を最後に紹介して、レポートを終了しよう。

「日本のバンドを辞めてから初めてのライブ。終了後はいろんな感情が爆発するのでは。泣けたら嬉しいですね」

B01_MG_5072_web

B02_MG_5103_web

B03_MG_4934_web