#010
Borderless Musician RECEPTION
〜進化の証は、コウモリ、バナナ、スキヤキ〜

3 Posted by - 2014年9月11日 - REPORT

2014年7月19日、大阪市内のカフェ“chef d’oeuvre(シェ・ドゥーヴル)”。タイ渡航を通じてスケールアップした藤岡慶行、小浦哲郎、冨田順平を一目見るために、普段から彼らを知る人、ウェブマガジンで初めて知った人が集まりました。司会者のインタビューに応じ、現地での経験を報告する彼らの一言一言に観客も興味津々。そしていよいよ、メインイベント。この日限定で彼らが結成したバンドによるミニライブに突入したのです。

まず登場したのは、藤岡×小浦×藤田義雄のトリオ。藤田は藤岡の同級生で、東京で活動するプロミュージシャンです。演奏したのは“Bat Eat Bananas”。タイの伝統的な曲で、選曲は藤岡。インタビューで「音楽に国境はないことを確信できました」と話していた彼。今の自分はどれだけの人とタイをつなげられるのか挑戦したい。そんな想いが生み出したサウンドには、新しい世界を見せてくれた微笑みの国への感謝とこれからへの希望が凝縮されていました。

そして、冨田×小浦×光伸司のトリオ。光はロマンチップスのヴォーカル兼ギターで、冨田とは旧知の仲です。披露したのは“スキヤキ”。坂本九の名曲を選んだのは冨田です。なかなか自分の殻を破れずに苦しんでいたけど、帰国後、より貪欲に何事もチャンレジするようになった彼は、chaqqのライブではやらないソロヴォーカルにも挑戦。動画にも収められている「音楽にはその人の全てが出ます。自分に出せるものはもっとあるし、音楽をまだまだ楽しめるはず」という言葉を体現しているようでした。

今までの自分とは縁遠い曲を目前の観客に披露したミニライブ。「いつものライブとは比べ物にならないくらい緊張しました」と小浦。でも、演奏中に見せた彼の笑顔は、実はその緊張がたまらなく楽しくて、音楽と生きる喜びを心から感じているように見えました。

「ここにいるミュージシャンのこれからに期待してください」という藤岡の言葉でレセプションは終了。当日の音源は下記のリンク(※音源のみ)に収めました。彼らの進化を一人でも多くの方に知っていただけたら、それほど嬉しいことはありません。