Raftのデビューライブツアーとセカンドライブツアー、どちらも初日の舞台はバンコク市内のPLAY YARDだった。支配人であるBoat Thantrarawich Ripunchaiyarpongさんは、タイの音楽業界に精通しており、様々な音楽フェスを企画するなど勢力的な活動を展開している。そんな彼の目に、現在のRaftはどう映っているのだろうか。
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――Raft・セカンドツアーの感想は?
「ヴォーカルが代わり、さらにパワーアップしたと思います。私個人としては“OK!”ですね。でも、全ての観客にRaftの音楽が届いていたかと、そうではありません。Raftを知らない人、初めて見る人も音楽でつながないといけないと思います」
――Raftが音楽フェスに出るには?
「タイでもっと精力的に活動することが必要です。この国の人たちは、Raftのことを知りません。もっとライブを開催するなどして、認知度を上げる必要があります。今後、私が音楽フェスを企画する時は、声を掛けさせてもらいますね」
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Boatさんの言う通り、タイの人々はRaftを知らない。どうやってファンを増やし、音楽フェス出演のチャンスをつかむのか。強い逆風が吹いているのは事実。しかし、メンバー全員、一度や二度の困難で諦めるほど心は弱くない。今は、藤岡を中心に秘策を考えている最中。Raftはパドルを漕ぎ続けているのだ。