#019
風は、吹き始めたばかりだ。

3 Posted by - 2015年9月18日 - INTERVIEW

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民謡に興味を持ったのは小学校の時。三線を手にしたのは16歳の時。学校でも家でも、どこでも肌身離さず持ち歩き、練習していました。とにかく楽しくて。でも当時、三線がその後の人生に大きな影響をもたらすとは夢にも思っていませんでした。“久米島の風”のライブメンバーであるえっこさん(中西悦子/サックス)、亀ちゃん(亀崎拓史/パーカッション)、亮太(山口亮太/パーカッション)との出会いも、民謡と三線を続けていなければ実現していなかったと思います。

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皆さんとの出会いは、私に新しい目標を見つけさせてくれました。まず、仙台でライブをすること。音楽を通じて知り合った仙台在住の方がおり、とにかくお世話になっていました。えっこさんからの招待を受けて大阪のステージに立った時も、その方は奥さんを連れてはるばる遠方から観に来てくれて。東日本大震災が起きた時に“次は私が仙台の力になれないだろうか”と感じました。もうひとつは、CDを出すことです。久米島の素晴らしさと私たちの想いを少しでも多くの方に伝えたい。曲を通じて少しでも多くの方を久米島に呼ぶことができたら。そして、この地で私たちの音楽に触れてもらえたら、それほど幸せなことはありません。

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実は、このCDに入れたい曲があります。亀ちゃんが作詞してくれた“島の風”というオリジナル曲です。歌詞を見た時に確信しました。“この曲なら、どこにいるどの方に対しても私たちの想いが伝わる”と。このふたつの目標は、いつか叶えられると信じています。持ち続けた意志はいつか形になることを教えてくれたのが“久米島の風”。もともとは、私が「えっこさんと亀ちゃん、亮太を久米島に迎えてライブをしたい」と思い立ったのがきっかけ。最初は危惧する方が多かったけど、今では「次はいつやるの?」という声を随所でいただくほどになりましたから。